ときめき美術展 金賞受賞作品

第31回ぐんまときめきフェスティバル「ときめき美術展」金賞受賞作品

令和5年3月11日(土)~13日(月)を会期に開催した「ときめき美術展」で金賞を受賞した作品をご紹介します。

日本画洋画彫刻工芸写真の6部門から2作品です。
 ※ 作品をクリックすると拡大表示されます。

日本画の部

審査員から一言(大井 美千子 「静かなる日」)
大自然の美しさを素直な心と美しい色相いで丁寧に描かれた、好感のもてる作品である。
審査員から一言(柳澤 芳行 「岩と雪氷」№3”厳”)
すばらしい冬の山岳風景で、荘厳の中にも幻想性をうまくとりいれ、技法も工夫され感動致しました。
黒系(くろけい)の色彩がとても美しかったです。

洋画の部

審査員から一言(小林 邦雄 「朝のひととき」)
奥行きのある構図の工夫が見てとれる。ていねいな彩色で材質の違いを巧みに表出している。
色調のグラデーションは見事である。清々しい朝のひとときを感じさせてくれる。
審査員から一言(武田 裕光 「夏の思い出」)
絵の具の塗り重ねにより、画面に張りと密度がある。
白い雲と山色のコントラストが絵画的に美しい。さわやかな思いを感じる山景色だ。

彫刻の部

審査員から一言(天田 高廣 「仲よし」)
木材の軟らかい材質感を生かしながら、友だち同志の仲の良い様子、ほのぼのとした感じがよく表現されている素晴らしい作品です。
審査員から一言(矢野 茂次 「たびじ」)
丸いパイプに下かららせん状に上の方が巾(はば)が広くなるよう直角にまきあげ、上の方の中間に左右二ヶ所丸の大きさの異なる金属をつけています。
全体的にリズムがあり、形にむだのない金属の素材を生かした魅力的な秀作です。

工芸の部

審査員から一言(井上 清 「稜春」)
白土素地に銅紬薬(どうゆうやく)を施し、春のイメージが感じられる。
従(たて)の模様と上に広がる形から明るい希望が広がる様な清々しさを感じる大きさ、形態も技術的に高度なものを感じます。
審査員から一言(平形 芳樹 「網代/重ね透かし編み花籠「温故」」)
竹の特性を熟知し、網代(あじろ)を表現している。
重ねを生かした透かしも整然と表現されていて、制作者の真面目な性格を表しているのではないか。老練な素晴らしい作品である。

書の部

審査員から一言(田中 進 「睦州 査愼行詩」)
墨色(ぼくしょく)がすばらしく、渇筆(かっぴつ)がうまくマッチしており、バランスの良い大変良く出来た作品と思います。
審査員から一言(水出 由美子 「太田道灌の詩」)
太田道灌の歌を吟味し、力強い線質で明るくまとめられました。
造形の確かさが感じられ好感が持てます。

写真の部

審査員から一言(植竹 繁 「朝靄燃える」)
一面の炎のように燃える朝靄の中にきれいな印象のよい作品になっている。
下面の草の入れ方、枝の映り方、構図もしっかりしている。早朝よりの撮影に敬意を表したい。
審査員から一言(奈佐 照夫 「生きる為」)
決定的瞬間を力強くとらえた素晴らしい作品である。
捕まえる側の形相と逃(のが)れようとする側の必死さがストレートに伝わり、理屈抜きの傑作である。